Emacs org-modeを使ってみる: (8) メモを取る

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今回はRemember機能を用いてメモを取る方法について,使い方をまとめてみる.
なおUbuntu 8.04 LTSとEmacs22上で, org-6.34c (2010年1月10日リリース)の利用を前提にしている.

設定

(1) インストール」での設定に加えて,.emacs等の初期化ファイルに以下を追加する.

;; org-rememberを使う
(org-remember-insinuate)
;; org-rememberのテンプレート
(setq org-remember-templates
      '(("Note" ?n "* %?\n  %i\n  %a" nil "Tasks")
	("Todo" ?t "* TODO %?\n  %i\n  %a" nil "Tasks")))

"Note"以下の項目は,以下のように設定する.

要素 内容
第1要素 "Note" 名称
第2要素 ?n 選択用の文字
第3要素 "* %?\n %i\n %a" 挿入する文字列のテンプレート
第4要素 "notes.org" 挿入先のファイル名(nilならorg-default-notes-file)
第5要素 "Tasks" 挿入先の見出し名

テンプレート中の"%i", "%a"等の意味は以下の通り

テンプレート 意味
%a アノテーション(C-c lで保存したリンク)
%i 選択されたリージョンの内容
%t タイムスタンプ(年月日)
%T タイムスタンプ(年月日と時間)
%u 非活性なタイムスタンプ(年月日)
%U 非活性なタイムスタンプ(年月日と時間)
%n ユーザ名
%x クリップボードの内容
%? カーソルの位置

org-rememberでメモを取る

Emacsを開いている任意のときに「C-c r」でメモを取れる.「n」をタイプすれば通常のメモ,「t」をタイプすればTODOのメモとなる(org-remember-templateの設定).
「C-c r」をタイプする前に,リージョンを選択していたり,「C-c l」でリンクを保存していたりすれば,それがメモ中に含まれる.

主なキーバインドのまとめ

キー 処理
C-c r org-rememberでメモを取る(任意のmode)