Emacs org-modeを使ってみる: (35) org-babel-perlを使う1/4
今回は,org-babel-perlの使い方を説明する(一回目).
なおUbuntu 8.04 LTSとEmacs22上で, org-6.34c (2010年1月10日リリース)の利用を前提にしている.
リンク
インストール
org-6.34c.zip を展開した時にできた org-6.34c/contrib/lisp/ ディレクトリ中の org-babel-init.el および org-6.34c/contrib/babel/lisp/ ディレクトリ以下のファイルを必要とするので,以下のように設定する(load-path の設定は,適切に変更すること).
(add-to-list 'load-path "/usr/local/src/org-6.34c/contrib/lisp") (require 'org-babel-init) (require 'org-babel-perl) (org-babel-load-library-of-babel)
プログラムを実行した結果の値をorgファイル中に埋め込む
Perl式の結果の値を埋め込む場合,以下のように記述する.
#+BEGIN_SRC perl 355/113 #+END_SRC
「BEGIN_SRC」の上で「C-c C-c」とタイプすると, perlプログラムが実行され,「END_SRC」の後ろに以下が挿入される.
#+results: : 3.14159292035398
これは,コロンから始まっているので,エクスポートした場合,「#+BEGIN_EXAMPLE」,「#+END_EXAMPLE」と同様の例示ブロックとなる.
以下のように「:results raw」と指定すると,結果をそのまま挿入できる.
#+BEGIN_SRC perl :results raw 355/113 #+END_SRC #+results: 3.14159292035398
これをエクスポートした場合,ソースコードブロックもエクスポートされるが,結果のみをエクスポートしたい場合は,「:exports results」を指定する.
#+BEGIN_SRC perl :results raw :exports results 355/113 #+END_SRC #+results: 3.14159292035398
プログラムの出力結果をorgファイル中に埋め込む
式の値ではなく,出力を埋め込む場合は,以下のように「:results output raw」と指定する.
#+BEGIN_SRC perl :results output raw :exports results print 355/113; #+END_SRC #+results: 3.14159292035398
出力に「|」が含まれている場合, org-modeの表として自動的にフォーマットされる.
#+BEGIN_SRC perl :results output raw :exports results @t = (1, 2, 3); print "|", join("|", @t), "|\n"; #+END_SRC #+results: | 1 | 2 | 3 |
「Emacs org-modeを使ってみる」の目次
- (1) インストール
- (2) 見出しと項目の編集
- (3) 表の編集
- (4) 表計算
- (5) TODOリスト
- (6) アジェンダ表示
- (7) ハイパーリンク
- (8) メモを取る
- (9) キーバインド1/3
- (10) キーバインド2/3
- (11) キーバインド3/3
- (12) GTDツールとして
- (13) HTMLにエクスポート
- (14) LaTeXにエクスポート
- (15) Beamerにエクスポート
- (16) エクスポート結果
- (17) orgの表を埋め込む
- (18) 計時
- (19) graphvizとditaaの図を埋め込む
- (20) gnuplotを呼び出す
- (21) LaTeX数式のインライン画像表示
- (22) RSSフィードを取り込む
- (23) エクスポート時に利用できるLaTeX記号
- (24) 繰り返し行動の記録
- (25) iCalendarにエクスポート
- (26) タグとプロパティ
- (27) ドローワとアーカイブ
- (28) バッファ内設定一覧
- (29) エクスポートオプション一覧
- (30) CSSクラス名一覧
- (31) Emacs Lispの実行
- (32) HTML表のスタイル設定
- (33) 脚注と参考文献の利用
- (34) 短縮形リンクの利用
- (35) org-babel-perlを使う1/4
- (36) org-babel-perlを使う2/4
- (37) org-babel-perlを使う3/4
- (38) org-babel-perlを使う4/4
- (39) speedbarを使う
- (40) org-babel-Rを使う1/2
- (41) org-babel-Rを使う2/2
- (42) 日本語化ditaaの利用
- (43) mhcをインポート
- (44) 再びHTMLにエクスポート
- (45) Firefoxからブックマーク