Emacs org-modeを使ってみる: (11) キーバインド3/3

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今回は,org-modeパッケージのdocフォルダ中にあるorgcard.pdfを元に,キーバインドをまとめてみる(三回目).
なおUbuntu 8.04 LTSとEmacs22上で, org-6.34c (2010年1月10日リリース)の利用を前提にしている.

タイムスタンプ

説明 キー
年月日の入力 C-c .
年月日と時間の入力 C-u C-c .
非活性な年月日の入力 C-c !
DEADLINEを挿入 C-c C-d
SCHEDULEDを入力 C-c C-s
締切りのスパース木を構築 C-c / d
2つの日付の間の時間を計算 C-c C-y
日を増減 S-RIGHT/LEFT (注3)
年月日を増減 S-UP/DOWN (注3)
カレンダーを参照 C-c >
カレンダーを参照して年月日を挿入 C-c <
その年月日のアジェンダ表示 C-c C-o
表示されている年月日を選択 mouse-1/RET
年月日/時間の表示方法を切換え C-c C-x C-t

計時

説明 キー
計時を開始 C-c C-x C-i
計時を終了/キャンセル C-c C-x C-o/x
部分木の計時の合計を表示 C-c C-x C-d
計時表示を削除 C-c C-c
計時レポートを表に挿入/更新 C-c C-x C-r

アジェンダ表示

説明 キー
ファイルをアジェンダの先頭に追加/移動 C-c [
ファイルをアジェンダから削除 C-c ]
アジェンダファイルを巡回 C-'
表示制限を設定/削除 C-c C-x </>
今週のアジェンダ表示 C-c a a (注1)
TODOリストのアジェンダ表示 C-c a t (注1)
指定キーワードのTODOリスト C-c a T (注1)
タグ,TODOキーワード,プロパティの検索 C-c a m (注1)
TODOのみの検索 C-c a M (注1)
動きのないプロジェクトを表示 C-c a # (注1)
orgファイルの時間経過表示 C-c a L (注1)
カスタムコマンドを設定 C-c a C (注1)
カーソル上の年月日のアジェンダ表示 C-c C-o
orgファイルのアジェンダ表示
説明 キー
元々の見出しを表示 SPC/mouse-3
表示してウィンドウを中央に L
元々の見出しに移動 TAB/mouse-2
元々の見出しに移動し (ウィンドウを閉じる) RET
間接バッファに部分木を表示 C-c C-x b
フォローモードの切換え F
アジェンダ表示の変更
説明 キー
別ウィンドウを閉じる o
表示方法の切換え v
日/週/月/年表示への切換え d w vm vy
日誌/時間割/習慣の表示切換え D / G / K
テキスト/計時レポートの表示切換え E / R
完了TODOの表示切換え l / v l/L
アーカイブ木/ファイルの表示切換え v a/A
アジェンダ表示の更新 r / g
タグによるフィルター表示 /
元のorg-modeバッファの保存 s
次/前の日,週等の表示 f / b
今日/指定日に移動 . / j
アジェンダ表示の遠隔編集
説明 キー
数の指定 0-9
TODOの状態を変更 t
項目を削除 (元ファイルも) C-k
項目をアーカイブ $ / a
部分木をリファイル C-c C-w
見出しのタグを設定/表示 : / T
エフォートを設定 e
優先度を設定/計算 , / P
優先度を上げる/下げる S-UP/DOWN (注3)
添付コマンドを実行 C-c C-a
SCHEDULED/DEADLINEを設定 C-c C-s/d
年月日を前/後ろに変更 S-LEFT/RIGHT (注3)
年月日を今日に変更 >
日誌に新しい項目を挿入 i
計時を開始/停止/キャンセル I / O / X
計時中の項目に移動 J
ルクアクションのマーク/アンマーク/実行 m / u / B
アジェンダ表示のその他のコマンド
説明 キー
リンクを開く C-c C-o
アジェンダ表示でのカレンダー
説明 キー
カレンダーを開く c
カレンダー中の年月日のアジェンダ表示 c
月齢を表示 M
日出/日没を表示 S
祝日を表示 H
年月日を各種カレンダー表示 C
アジェンダ表示の終了
説明 キー
アジェンダ表示を終了 q
アジェンダ表示を終了,全アジェンダバッファを削除 x

LaTeXとcdlatex-mode

説明 キー
LaTeX部分をプレビュー C-c C-x C-l
省略形を展開 (cdlatex-mode) TAB
数学記号を挿入/修正 (cdlatex-mode) ` / '
RefTeXで引用を挿入 C-c C-x [

エクスポートとパブリッシュ

エクスポートは,「.txt」や「.html」の拡張子を持ったファイルを現在のディレクトリに作成する.パブリッシュは,別の場所にファイルを作成する.

説明 キー
エクスポート/パブリッシュ C-c C-e
可視部分のみをエクスポート C-c C-e v
エクスポートオプションのテンプレートを挿入 C-c C-e t
項目やリージョンの固定幅を切換え C-c :
HTMLへのフォーマット
説明 記法
太字にする *bold*
斜体にする /italic/
下線を付ける _underlined_
下/上付き文字 x^3, J_dust
TeX風のマクロ \alpha, \to
固定幅文字の行 「:」で始める
HTMLの表 「|」で始める
HTMLのリンク http:... 等
HTMLのタグを挿入 @<b>...@</b>
エクスポートのオプション

エクスポートのオプションはorgファイルのどこかに記述する.オプションを補完するには「M-TAB」を使用する.「M-TAB」を再度タイプすると例が挿入される.

説明 記法
タイトル #+TITLE:
著者 #+AUTHOR:
著者のemail #+EMAIL:
HTMLの言語 #+LANGUAGE:
ファイルの説明 (複数行も可) #+TEXT:
エクスポート処理の設定 #+OPTIONS:
エクスポートする見出しのレベル数 H:2
見出し番号の有無 num:t
目次の有無 toc:t
コメント

最初の見出しより前のテキストは,文書の一部ではないとしてエクスポートされない.「#」で始まる行はコメントとしてエクスポートされない.「COMMENT」で始まる見出しの部分木はエクスポートされない.

説明 キー
見出しのCOMMENTを切換え C-c ;

動的ブロック

説明 キー
動的ブロックを更新 C-c C-x C-u
すべての動的ブロックを更新 C-u C-c C-x C-u

  • (注1) このキーバインドは単にお勧めのものを示している.インストールマニュアルにあるように自分のキーバインドを選択すること.
  • (注2) 「#+KEYWORD」や「<<<target>>>」の行を変更した場合は,「C-c C-c」をタイプして変更を反映させること.
  • (注3) 実際のキーバインドは org-support-shift-select および org-replace-disputed-keys に影響される.