Emacs org-modeを使ってみる: (25) iCalendarにエクスポート
今回は,iCalendar形式にエクスポートする方法についてまとめてみる.
なおUbuntu 8.04 LTSとEmacs22上で, org-6.34c (2010年1月10日リリース)の利用を前提にしている.
リンク
orgファイルをiCalendar形式にエクスポート
orgファイルを開いて,「C-c C-e i」とタイプすると, iCalendar形式で保存される.
場所については,「:LOCATION:」プロパティで設定しておく.
デフォールトの設定だと,通常の時間設定のみがエクスポートされる.例えば,以下のファイルの場合,「第1ORG会議」に対する<2010-02-26 金 13:30-14:30>と「第2ORG会議」に対する<2010-02-26 金 13:30-14:30>のみが VEVENTとしてエクスポートされ,その他のDEADLINEやSCHEDULEDはエクスポートされない.
* ORG会議 ** 第1回ORG会議 [/] <2010-02-26 金 13:30-14:30> :PROJECT: :PROPERTIES: :LOCATION: 第1会議室 :END: *** TODO [#A] 資料準備 DEADLINE: <2010-02-25 木> SCHEDULED: <2010-02-22 月> *** TODO [#B] 開催通知 DEADLINE: <2010-02-25 木> SCHEDULED: <2010-02-24 水> ** 第2回ORG会議 <2010-03-05 金 13:30-14:30> *** WAIT 出席確認 [1/3] DEADLINE: <2010-03-01 月> - [X] 一郎 - [ ] 二郎 - [ ] 三郎
TODO項目をエクスポートするには,以下のように設定しておく.
(setq org-icalendar-include-todo t)
上の例の場合,「資料準備」,「開催通知」,「出席確認」が VTODOとしてエクスポートされる.
以下は,エクスポートしたicsファイルをSunbirdで開いた所である.
全orgファイルのエクスポート
「C-c C-e c」とタイプすると, ~/org/ ディレクトリ中の全orgファイルを一つのiCalendarファイルにエクスポートできる(org-agenda-filesの設定).
エクスポートで作成されるファイル名は,~/org.ics である. org-combined-agenda-icalendar-file 変数の値の設定で変更できる.
「Emacs org-modeを使ってみる」の目次
- (1) インストール
- (2) 見出しと項目の編集
- (3) 表の編集
- (4) 表計算
- (5) TODOリスト
- (6) アジェンダ表示
- (7) ハイパーリンク
- (8) メモを取る
- (9) キーバインド1/3
- (10) キーバインド2/3
- (11) キーバインド3/3
- (12) GTDツールとして
- (13) HTMLにエクスポート
- (14) LaTeXにエクスポート
- (15) Beamerにエクスポート
- (16) エクスポート結果
- (17) orgの表を埋め込む
- (18) 計時
- (19) graphvizとditaaの図を埋め込む
- (20) gnuplotを呼び出す
- (21) LaTeX数式のインライン画像表示
- (22) RSSフィードを取り込む
- (23) エクスポート時に利用できるLaTeX記号
- (24) 繰り返し行動の記録
- (25) iCalendarにエクスポート
- (26) タグとプロパティ
- (27) ドローワとアーカイブ
- (28) バッファ内設定一覧
- (29) エクスポートオプション一覧
- (30) CSSクラス名一覧
- (31) Emacs Lispの実行
- (32) HTML表のスタイル設定
- (33) 脚注と参考文献の利用
- (34) 短縮形リンクの利用
- (35) org-babel-perlを使う1/4
- (36) org-babel-perlを使う2/4
- (37) org-babel-perlを使う3/4
- (38) org-babel-perlを使う4/4
- (39) speedbarを使う
- (40) org-babel-Rを使う1/2
- (41) org-babel-Rを使う2/2
- (42) 日本語化ditaaの利用
- (43) mhcをインポート
- (44) 再びHTMLにエクスポート
- (45) Firefoxからブックマーク