Emacs org-modeを使ってみる: (27) ドローワとアーカイブ

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今回は,ドローワとアーカイブの使い方についてまとめてみる.
なおUbuntu 8.04 LTSとEmacs22上で, org-6.34c (2010年1月10日リリース)の利用を前提にしている.

ドローワの利用

非表示にしたい情報がある場合,ドローワの中に記述する.
以下は,ドローワとしてPROPERTIES, CLOCK, LOGBOOK, FEEDSTATUS, MEMOを設定している例である.

#+DRAWERS: PROPERTIES CLOCK LOGBOOK FEEDSTATUS MEMO

この時,以下のようにMEMOドローワ中に記述すると,見出し行でTABをタイプしても,MEMOドローワの内容は表示されない.

** 第1回ORG会議 <2010-02-26 金 13:30-14:30> :PROJECT:
   :MEMO:
   この中の記述は,表示されない.
   :END:

「:MEMO:」の行でTABをタイプすれば表示される.

アーカイブ

すでに終了したタスクなどは,アーカイブすれば表示されなくなる.
アーカイブには,別ファイルにアーカイブする方法と,同一ファイル内にアーカイブする方法がある.
別ファイルにアーカイブするには,見出しの行で「C-c C-x C-s」あるいは「C-c $」とタイプする.その見出しの内容は,notes.org_archive 等のファイルに保存される(org-archive-location変数あるいは#+ARCHIVEの設定).
見出し行で「C-c C-x a」とタイプすると,その見出しにARCHIVEタグが付けられる. ARCHIVEタグの付いた見出しは,TABキーでは開けなくなり,アジェンダ表示,検索,エクスポート,列表示の対象から外れる. ARCHIVEタグの付いた見出しは「C-TAB」で開くことができる.
見出し行で「C-c C-x A」とタイプすると,「Archive」という見出しが作成され,元の見出しは「Archive」の中に移動される.「Archive」見出しには,ARCHIVEタグが付けられる.
例えば,下の「見出し1」で「C-c C-x a」をタイプし,「見出し2」で「C-c C-x A」をタイプする.

** 見出し1
** 見出し2

以下のようになる.

** 見出し1   :ARCHIVE:
** Archive   :ARCHIVE:
*** 見出し2

キーバインド

キー 説明
C-c C-x C-s または C-$ アーカイブファイルに移動する
C-c C-x a ARCHIVEタグを付ける/外す
C-c C-x A Archive子見出しに移動する
C-TAB ARCHIVEタグの付いた見出しを開く