Emacs org-modeを使ってみる: (9) キーバインド1/3

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今回は,org-modeパッケージのdocフォルダ中にあるorgcard.pdfを元に,キーバインドをまとめてみる(一回目).
なおUbuntu 8.04 LTSとEmacs22上で, org-6.34c (2010年1月10日リリース)の利用を前提にしている.

はじめに

説明 キー
オンラインドキュメントを参照 M-x org-info

表示状態の切換え

説明 キー
部分木の表示状態を切換える TAB
全バッファの表示状態を切換える S-TAB
最初の表示状態に戻す C-u C-u TAB
全ファイルを表示 C-u C-u C-u TAB
周囲を表示 C-c C-r

移動

説明 キー
次/前の見出しに移動 C-c C-n/p
同一レベルの次/前の見出しに移動 C-c C-f/b
上のレベルの見出しに戻る C-c C-u
文書中の別の場所に移動 C-c C-j
前/次の項目に移動 S-UP/DOWN (注3)

構造の編集

説明 キー
同一レベルの新しい見出し/項目を挿入 M-RET
部分木の後ろに新しい見出しを挿入 C-RET
新しいTODO項目/チェックボックスを挿入 M-S-RET
新しいTODO項目/チェックボックスを部分木の後ろに挿入 C-S-RET
見出しを項目に変更,項目の種類を変更 C-c -
項目/行を見出しに変更 C-c *
見出しのレベルを減少/増加 M-LEFT/RIGHT
部分木のレベルを減少/増加 M-S-LEFT/RIGHT
部分木/項目を上/下に移動 M-S-UP/DOWN
部分木/リージョン/リストをソート C-c ^
部分木の複製を作成 C-c C-x c
部分木をリファイル C-c C-w
部分木を削除/コピー C-c C-x C-w/M-w
部分木を貼付 C-c C-x C-y または C-y
バッファを部分木に狭める/広げる C-x n s/w

アーカイブ

説明 キー
部分木をアーカイブ C-c C-x C-a
部分木をアーカイブに移動 C-c C-x C-s
アーカイブタグを変更 C-c C-x a
アーカイブシブリングに変更 C-c C-x A
アーカイブされた部分木の状態を変更 C-TAB

フィルタリングとスパース木

説明 キー
スパース木を構成 C-c /
TODOをスパース木で表示 C-c C-v
グローバルTODOリストをアジェンダ表示 C-c a t (注1)
現在のorgファイルを時間順表示 C-c a L

表の作成
説明 キー
新しい表の挿入 M-x org-table-create
表の入力例 |名前|電話|年齢 RET |- TAB
リージョンを表に変換 C-c |
-- 3個以上の空白で区切られている場合 C-3 C-c |
表の整形と欄の移動 (表内でのコマンド)
説明 キー
移動せずに表を整形 C-c C-c
表を整形して次の欄に移動 TAB
前の欄に移動 S-TAB
表を整形して次の行に移動 RET
最初/最後の欄に移動 M-a/e
行と列の編集 (表内でのコマンド)
説明 キー
列を移動 M-LEFT/RIGHT
列を削除 M-S-LEFT
左に新しい列を挿入 M-S-RIGHT
行を上/下に移動 M-UP/DOWN
行あるいは横線を削除 M-S-UP
上に新しい行を挿入 M-S-DOWN
下(C-uなら上)に横線を挿入 C-c -
横線を挿入し下の行に移動 C-c RET
リージョン中の行をソート C-c ^
リージョン (表内でのコマンド)
説明 キー
矩形リージョンの削除/コピー/貼付 C-c C-x C-w/M-w/C-y
選択した範囲で段落を整形 C-c C-q
その他 (表内でのコマンド)
説明 キー
列の幅をN文字に限定 <N>と記述する
現在の欄を別ウィンドウで編集 C-c `
欄を完全に表示する C-u TAB
ファイルにタブ区切りでエクスポート M-x org-table-export
タブ区切りのファイルからインポート M-x org-table-import
列/矩形の合計を計算 C-c +
table.elで作成された表 (表内でのコマンド)
説明 キー
table.elの表を挿入 C-c ~
既存のtable.elの表を利用 C-c C-c
表の変換 (Org-mode←→table.el) C-c ~
表計算 (表内でのコマンド)

入力された式は「TAB」,「RET」,「C-c C-c」で実行.「=」は列式,「:=」は欄式である.

説明 キー
列1と列2の和の例 =$1+$2
-- printfでフォーマット =$1+$2;%.2f
-- constants.elの定数を使用 =$1/$c/$cm
2番目から3番目の横線中の和 :=vsum(@II..@III)
現在の列式を適用 =
列式の設定 C-c =
欄式の設定 C-u C-c =
現在の行に対し全式を再適用 C-c *
表全体に対し全式を再適用 C-u C-c *
変化しなくなるまで再計算 C-u C-u C-c *
計算マーク(# * ! ^ _ $)を変更 C-#
行,列,式の参照を表示 C-c ?
グリッド/デバッガの切換え C-c }/{
式の編集
説明 キー
式を別バッファで編集 C-c '
編集を終了し新しい式を設定 C-c C-c
編集を終了し新しい式を設定かつ適用 C-u C-c C-c
編集を取りやめ C-c C-q
参照の形式を変更 C-c C-r
Lisp式をpretty-print TAB
Lispの記号の補完 M-TAB
参照点をシフト S-cursor
列参照のテスト行をシフト M-up/down
表示用ウィンドウをスクロール M-S-up/down
座標グリッドを切換え C-c }

  • (注1) このキーバインドは単にお勧めのものを示している.インストールマニュアルにあるように自分のキーバインドを選択すること.
  • (注2) 「#+KEYWORD」や「<<<target>>>」の行を変更した場合は,「C-c C-c」をタイプして変更を反映させること.
  • (注3) 実際のキーバインドは org-support-shift-select および org-replace-disputed-keys に影響される.